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ドライアイの治療方法



ドライアイの治療とひとくちにいっても、ドライアイのタイプによって治療法は異なってきます。
基本は点眼液による治療ですが、それで効果がなかなか出ない場合、タイプに応じた別の治療を検討する事になります。

@涙液の量に問題がある場合⇒点眼液による治療涙点プラグによる治療
A涙液の質に問題がある場合⇒点眼液による治療温あんぽうマイボーム腺圧迫・摘出


@点眼液による治療       

・人工涙液
ソフトサンティアなどの人工涙液は文字通り不足した涙液の補充を行う方法です。軽度なドライアイの場合は効果があります。保存料等が含まれていないためソフトコンタクト越しの使用も可能で、処方箋なしでも購入が可能なためドライアイに限らず、目の乾燥の軽減に幅広く使われています。

・ヒアルロン酸
ヒアレイン等のヒアルロン酸が主成分のものは角膜に生じた傷の治癒および涙の保持安定を図るものとなっています。ドライアイで処方される最も代表的な点眼薬となっています。

ジクアス
ジクアス点眼液は主成分が結膜の杯細胞などに作用し涙液の分泌を量的および質的に改善する効果があり、涙液そのものの分泌促進効果がある唯一の点眼薬となっています。特にムチンの分泌を促進できる唯一の薬であるため、涙液量は十分でもBUTに問題がある場合には高い効果を発揮する可能性があります。対処療法的なヒアレインなどでは効果が不十分な場合に処方される事が多くなっています。
★ドライアイの治療に使われる主な点眼薬の説明★
製品名 成分 画像 効用
ソフトサンティア 人工涙液 涙液不足に伴う目のかわき・異物感などの不快な症状を改善します。コンタクトレンズに対して何ら影響を及ぼさないことが確かめられていますので、すべてのタイプのコンタクトレンズを装着したまま点眼することができ、コンタクトレンズ装用時の不快感、目の疲れ、目のかすみ、目のかわきなどの諸症状を改善します。
ヒアレイン点眼液0.1% ヒアルロン酸ナトリウム 角膜上皮細胞の接着、伸展を促進し、角膜上皮の創傷の治癒を促進します。また、涙を保持し安定させて目の乾燥を防ぎます。
ヒアレインミニ点眼液0.1% ヒアルロン酸ナトリウム シェーグエン症候群、スチーブンス・ジョンソン症候群の方へ処方する点眼薬で、角膜上皮細胞の接着、伸展を促進し、角膜上皮の創傷の治癒を促進します。また、涙を保持し安定させて目の乾燥を防ぎます。
ティアバランス0.1%点眼液 ヒアルロン酸ナトリウム 涙液保持作用により点眼後の涙液の貯留量を増加させ、さらに角膜上皮の障害の治癒を促進させます。通常、シェーグレン症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群、ドライアイなどの内因性疾患、術後・薬剤性・外傷・コンタクトレンズ装用などによる外因性疾患に伴う角結膜上皮障害の治療に用いられます。
ジクアス点眼液 ムチン 涙の成分であるムチンや水分の分泌を促進し、涙の状態を改善することで角結膜上皮の障害を改善します。


A眼を温める治療(温あんぽう)
涙の量は十分なのにBUTに問題があり、ドライアイ症状を訴える場合、マイボーム腺からの油分やムチンの分泌に問題がある可能性が高くなります。ムチンの分泌促進に関してはジクアス点眼液が効果を発揮しますが、油分に関してはマイボーム腺を温めてやる事で分泌を促進できる場合があります。
マイボーム腺を温める治療として
「アイホット」という器械を用いることがあります。

アイホットは皮膚への浸透力のある赤色光を使用したあんぽう器です。マイボーム腺を温めることにより、脂分の分泌が促進されます。分泌した油分は最適な油層を涙液表面に形成します。

Bマイボーム腺圧迫・摘出治療
マイボーム腺の油分が詰まった場合、温めただけでは排出されない場合があります。こうしたマイボーム腺機能不全を放置するとドライアイのみならず、ものもらい麦粒腫霰粒腫マイボーム腺梗塞)などを起こしやすくなります。そこで専用のセッシなどを使って詰まった油分を圧迫して排出を促したり、強制的に摘出したりといった治療を行う場合があります。


C涙点閉鎖(涙点プラグ)による治療
涙点閉鎖は涙液の量そのものが十分でない場合に効果的な治療法です。
涙は目の表面から蒸発する以外はほとんどが涙点から鼻に出る為、 涙点を閉じて涙の流出を抑え、涙を眼の表面に十分に溜める方法です。当院ではシリコン製の涙点プラグと(スーパーフレックスプラグパンクタルプラグ)ジェル状のコラーゲンプラグ、の3種類の涙点プラグを利用した治療をしております。

 1)
シリコンプラグによる涙点閉鎖
 2)コラーゲン製涙点プラグによる涙点閉鎖
 3)シリコン製涙点プラグ(パンクタルプラグF 医療用具許可番号:22100BZX01093000)


 1)シリコンプラグによる涙点閉鎖
シリコン製の小さなプラグで瞼上下にある涙点を塞ぎます。プラグの直径は0.4〜1.1ミリ、長さは1.2〜2.0ミリとごく小さなものです。当院で使っているスーパーフレックスプラグ承認番号21200ZY00283000 製造元:米国イーグルビジョン社、国内輸入販売元:ホワイトメディカル)はフイット性、保持性に優れ、国内シェアも高く定評のある製品です。
点眼による麻酔を行った後、涙点のサイズを計測し挿入を行います。涙点は瞼内側の上下左右にありますが、ドライアイ症状が強い場合などを除き、通常は下側のみを塞ぐ事が多くなります。涙は目を潤すだけでなく、老廃物や異物の排出も行っているため涙点を完全に塞ぐと悪影響が出る場合もあるからです。また涙が排出されにくくなるので落涙しやすくなったり、目やにが増えたりといった症状が出る場合もあります。




涙点プラグの適正サイズを計測するために、事前に涙点の大きさを測定します。そのために用いられるのが下のプラグゲージングシステムとなります。


→シリコン製涙点プラグについて詳しくみる
ホワイトメディカルへのアクセスはこちらから

必要な料金(自己負担3割、初診診察料込み、片眼1本ずつ):
約8000円〜9000円


  2)コラーゲン製涙点プラグによる涙点閉鎖
コラーゲン製涙点プラグは生体適合性の高いアテロコラーゲンを使用しており、体温によりゲル化する特性を利用して、充填時には液状のため簡単に充填でき、涙小管内ではやわらかいゲルとなり刺激が少なく、かつしっかりと涙点を閉鎖できます。

コラーゲンは水溶性なため最終的には体内で溶けてなくなってしまいます。従ってシリコンプラグと比べ装用できる期間が2ヶ月程度(シリコンプラグは個人差があるが、平均7ヶ月程度)と限られていますが、プラグの脱落や異物感といった問題がなく、初めて涙点プラグを使う人でも安心して使えるというメリットがあります。当院で使っているのは、株式会社高研の
「キープティア」承認番号21900BZZ00027000)という製品でコラーゲンプラグでは非常に定評のある製品です。

コラーゲンプラグもシリコンプラグと同様に点眼麻酔を行った上で、専用の注入器を使って涙点への注入を行います。




→コラーゲン製涙点プラグについて詳しくみる
株式会社高研へのアクセスはこちらから

必要な料金(自己負担3割、初診診察料込み、片眼1本ずつ):
約8000円〜9000円



  3)シリコン製涙点プラグ(パンクタルプラグF 医療用具許可番号:22100BZX01093000)
パンクタルプラグF(製造販売元:株式会社トーメーコーポレーション)は、新型のコラーゲン製プラグです。
挿入前はプラグが細長くなっており、涙点サイズの計測を行わなくとも挿入が容易にできるようになっています。
また挿入用のインサーターに予めプラグがセットされているため、挿入しやすく、挿入時の埋没等のリスクも軽減されています。
左の図が挿入時のプラグ形状となります。先端が細長いため、サイズを計測しなくとも挿入が容易となっています。
左の図は挿入後のプラグ形状となります。インサーターから離れた後、プラグ先端がその人の涙点サイズにあった大きさに膨らみ(最大1.1ミリ)涙点を塞ぐようになっています。
パンクタルプラグFは挿入しやすく、涙点での埋没リスクが少ない優れた製品となります。
  
→パンクタルプラグについて詳しくみる

株式会社トーメーコーポレーションへのアクセスはこちらから


※プラグ挿入にかかる費用(3割額の負担、薬の処方等、他医師による処置がなかった場合)
 医師の処置、検査の有無により診療費に前後があります。ご了承下さい。
初診 片目(1本) 両目(2本) 両目(3本) 両目4本
スーパーフレックスプラグ
約5190円 約8440円 約9790円 約11140円
コラーゲンプラグ 約8440円 約111410円
パンクタルプラグF 約5190円 約8440円 約9790円 約11140円

再診 片目(1本) 両目(2本) 両目(3本) 両目4本
スーパーフレックスプラグ
約3600円 約6840円 約8190円 約9550円
コラーゲンプラグ 約6840円 約8190円
パンクタルプラグF 約3600円 約6840円 約8190円 約9550円


 上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
当院では月曜日(〜17:00)・火曜日(〜13:45)・水曜日(終日)・木曜日(終日)・土曜日(〜17:00)にドライアイ外来での診察を設けております。


院長 : 西岡 倫子
  (日本眼科学会認定眼科専門医・医学博士)
所属学会  日本眼科学会会員、日本眼科医会会員
経歴 :平成10年  三重大学医学部卒
    平成15年  東京医科歯科大院卒
    平成15年  流山総合病院 眼科 勤務
    平成17年  新宿東口眼科医院 院長 就任
    現在に至る

 

常勤医:野間 謙晴
 (日本眼科学会認定 眼科専門医)
所属学会   日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本緑内障学会、日本神経眼科学会
経歴 :平成10年  岡山大学医学部 卒
    平成11年  広島市立三次中央病院勤務
    平成13年  広島鉄道病院勤務
    平成14年  中国労災病院勤務
    平成15年  広島大学医学部附属病院勤務
    平成16年  広島市立三次中央病院勤務
    平成18年  福島生協病院勤務
    平成20年9月〜  当院非常勤医師就任
    平成23年4月〜  当院常勤医師就任
    現在に至る

主な研究発表
「ベタキソロールの緑内障性視野障害進行に対する効果」
「緑内障眼における2種類の光干渉断層計(OCT)による網膜神経線維層厚」など


安藤 祐子医師 (日本眼科学会認定 眼科専門医)
       昭和63年 東海大学 医学部卒
       平成21年1月〜当院非常勤医師就任


視能訓練士(常勤)1名、看護師非常勤2名

診察時間
受付終了時刻
平日・土曜 19:00
日曜・祝日 18:00
時間帯別の混雑状況
ドライアイ専門外来予約
TEL03-5363-0507
アクセス

新宿駅東口徒歩1分
丸の内線新宿駅
B11出口


アルタビル並びのみずほ銀行が1階に入っているビルの5階です。
◆当院は7/17(火)に新医院へ移転します。
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