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ドライアイの治療

ドライアイの治療とひとくちにいっても、ドライアイのタイプによって治療法は異なってきます。
基本は点眼液による治療ですが、それで効果がなかなか出ない場合、タイプに応じた別の治療を検討する事になります。

これまでのドライアイ治療薬は保湿作用を主としていましたが、2010年10月、ムチンの分泌を促す新薬が登場しました。
ムチン層が増えることで涙液が安定し、眼の表面に保持される力が高まります。
これまでの薬物療法では症状が改善しなかった患者様への効果が期待されています。

点眼液による治療

人工涙液

ソフトサンティアなどの人工涙液は文字通り不足した涙液の補充を行う方法です。
軽度なドライアイの場合は効果があります。 保存料等が含まれていないためソフトコンタクト越しの使用も可能で、処方箋なしでも購入が可能なためドライアイに限らず、目の乾燥の軽減に幅広く使われています。

ヒアルロン酸

ヒアレイン等のヒアルロン酸が主成分のものは角膜に生じた傷の治癒および涙の保持安定を図るものとなっています。
ドライアイで処方される最も代表的な点眼薬となっています。

ジクアス

ジクアス点眼液は主成分が結膜の杯細胞などに作用し涙液の分泌を量的および質的に改善する効果があり、涙液そのものの分泌促進効果がある唯一の点眼薬となっています。
特にムチンの分泌を促進できる唯一の薬であるため、涙液量は十分でもBUTに問題がある場合には高い効果を発揮する可能性があります。
対処療法的なヒアレインなどでは効果が不十分な場合に処方される事が多くなっています。

ムコスタ点眼液

目薬をさすひと

胃炎治療薬のレバミピド錠(ムコスタ錠)と同じ成分で、レバミピドのムチン増加作用と粘 膜修復作用に着目し、点眼薬として新しく開発されたものです。
保存剤を含まない1回使い捨ての使い捨てタイプです。
涙の成分であるムチンの産生を促進し、涙の状態を安定させることで、角結膜上皮の障害を改善します。
ヒアルロン酸点眼液(ヒアレイン)との比較試験で、同等以上の有効性が示されています。

ドライアイの治療に使われる主な点眼薬の説明

  • ソフトサンティア
  • 人工涙液

    涙液不足に伴う目のかわき・異物感などの不快な症状を改善します。
    コンタクトレンズに対して何ら影響を及ぼさないことが確かめられていますので、すべてのタイプのコンタクトレンズを装着したまま点眼することができ、コンタクトレンズ装用時の不快感、目の疲れ、目のかすみ、目のかわきなどの諸症状を改善します。

  • ヒアレイン点眼液0.1%
  • ヒアルロン酸ナトリウム

    角膜上皮細胞の接着、伸展を促進し、角膜上皮の創傷の治癒を促進します。
    また、涙を保持し安定させて目の乾燥を防ぎます。

  • ヒアレインミニ点眼液0.1%
  • ヒアルロン酸ナトリウム

    シェーグエン症候群、スチーブンス・ジョンソン症候群の方へ処方する点眼薬で、角膜上皮細胞の接着、伸展を促進し、角膜上皮の創傷の治癒を促進します。
    また、涙を保持し安定させて目の乾燥を防ぎます。

  • ティアバランス0.1%点眼液
  • ヒアルロン酸ナトリウム

    涙液保持作用により点眼後の涙液の貯留量を増加させ、さらに角膜上皮の障害の治癒を促進させます。
    通常、シェーグレン症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群、ドライアイなどの内因性疾患、術後・薬剤性・外傷・コンタクトレンズ装用などによる外因性疾患に伴う角結膜上皮障害の治療に用いられます。

  • ジクアス点眼液
  • ムチン

    涙の成分であるムチンや水分の分泌を促進し、涙の状態を改善することで角結膜上皮の障害を改善します。

  • ジクアス点眼液
  • レバミピド

    ドライアイの治療に用いられます。
    この点眼液は白色の水性懸濁液のため、点眼の直前に丸 くふくらんだ部分を強くはじいて薬剤を分散させてください。
    点眼した際に、一時的に目の前が白くなることまたは目がかすむことがありますので、機械類の操 作や自動車などの運転を行う場合には注意してください。
    この目薬の有効成分はソフトコンタクトレンズに吸着することがあります。
    目に違和感があるときは医 師に相談してください。

眼を温める治療(温あんぽう)

アイホット

涙の量は十分なのにBUTに問題があり、ドライアイ症状を訴える場合、マイボーム腺からの油分やムチンの分泌に問題がある可能性が高くなります。
ムチンの分泌促進に関してはジクアス点眼液が効果を発揮しますが、油分に関してはマイボーム腺を温めてやる事で分泌を促進できる場合があります。
マイボーム腺を温める治療として「アイホット」という器械を用いることがあります。

アイホットは皮膚への浸透力のある赤色光を使用したあんぽう器です。
マイボーム腺を温めることにより、脂分の分泌が促進されます。
分泌した油分は最適な油層を涙液表面に形成します。

マイボーム腺圧迫・摘出治療

マイボーム腺の油分が詰まった場合、温めただけでは排出されない場合があります。
こうしたマイボーム腺機能不全を放置するとドライアイのみならず、ものもらい麦粒腫霰粒腫マイボーム腺梗塞)などを起こしやすくなります。
そこで専用のセッシなどを使って詰まった油分を圧迫して排出を促したり、強制的に摘出したりといった治療を行う場合があります。

涙点閉鎖(涙点プラグ)による治療

涙点閉鎖は涙液の量そのものが十分でない場合に効果的な治療法です。
涙は目の表面から蒸発する以外はほとんどが涙点から鼻に出る為、 涙点を閉じて涙の流出を抑え、涙を眼の表面に十分に溜める方法です。

スーパーフレックスプラグ

シリコン製涙点プラグです。
サイズが豊富なので、涙点が小さい方でも 大きい方でも合わせられフィット性、保持性に優れています。
涙点は瞼内側の上下左右にありますが、ドライアイ症状が強い場合などを除き、通常は下側のみを塞ぐ事が多くなります。涙は目を潤すだけでなく、老廃物や異物の排出も行っているため涙点を完全に塞ぐと悪影響が出る場合もあるからです。
また涙が排出されにくくなるので落涙しやすくなったり、目やにが増えたりといった症状が出る場合もあります。

スーパーフレックス

医療用具許可番号:21200ZY00283000
製造元:米国イーグルビジョン社
国内輸入販売元:ホワイトメディカル
フイット性、保持性に優れ、国内シェアも高く定評のある製品です。

キープティア

コラーゲン製涙点プラグです。
生体適合性の高いアテロコラーゲンを使用しており、体温によりゲル化する特性を利用して、充填時には液状のため簡単に充填でき、涙小管内ではやわらかいゲルとなり刺激が少なく、かつしっかりと涙点を閉鎖できます。

コラーゲンは水溶性なため最終的には体内で溶けてなくなってしまいます。
従ってシリコンプラグと比べ装用できる期間が2ヶ月程度(シリコンプラグは個人差があるが、平均7ヶ月程度)と限られていますが、プラグの脱落や異物感といった問題がなく、初めて涙点プラグを使う人でも安心して使えるというメリットがあります。
コラーゲンプラグもシリコンプラグと同様に点眼麻酔を行った上で、専用の注入器を使って涙点への注入を行います。

承認番号:21900BZZ00027000
コラーゲンプラグでは非常に定評のある製品です。

パンクタルプラグF

パンクタルプラグFは涙点へプラグを挿入しやすく、さらに挿入の際にかかる患者様の負担を軽減するため、プラグ挿入前は先端形状をより細長く変形させ先端の膨らみを小さくして涙点サイズの計測を行わなくとも挿入が容易にできるようになっています。

挿入用のインサーターに予めプラグがセットされているため、挿入しやすく、埋没等のリスクも軽減されています。

承認番号:22100BZX01093000

プラグ挿入にかかる費用

※3割額の負担、薬の処方等、他医師による処置がなかった場合
医師の処置、検査の有無により診療費に前後があります。ご了承下さい。

初診 片目(1本) 両目(2本) 両目(3本) 両目4本
スーパーフレックスプラグ
約5,190円 約8,440円 約9,790円 約11,140円
コラーゲンプラグ 約8,440円 約11,140円
パンクタルプラグF 約5,190円 約8,440円 約9,790円 約11,140円
再診 片目(1本) 両目(2本) 両目(3本) 両目4本
スーパーフレックスプラグ
約3,600円 約6,840円 約8,190円 約9,550円
コラーゲンプラグ 約6,840円 約8,190円
パンクタルプラグF 約3,600円 約6,840円 約8,190円 約9,550円

涙点プラグのアフターケア

医師の指示があれば受診する必要があります。

・涙をためる分、不要なものを流出す率が悪くなりますので、眼を防腐剤の入っていない涙液タイプの目薬でこまめに洗いましょう。(水道水や洗眼液の使用は避けましょう。)
たっぷりと点眼し、洗い流すように使用します。

・眼を強くこすったりすると傷つけてしまったり、外れてしまったりします。

・痛み、腫れ、違和感、ごろごろする、充血、目やにが増えた、かゆみがあるなどの症状や違和感がみられたら、眼科を受診しましょう。
サイズや形が合わない場合は眼の表面を傷つけてしまう場合がありますので、装着しなおすか、あるいは外す必要があります。

上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。

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